標高190センチメートル

190cmの世界一周旅行記、写真10万枚、ブックレビュー、コラム等等。生き様赤裸々。

 

 190cmです。今は中国最西端の鉄道駅がある街、カシュガルにいます。住民はウイグル族が大多数で、この人達は漢字が読めません(中国語はそこそこ話せるらしい)。なので筆者のコミュニケーション「筆談」が通じません。困りました。英語も勿論出来ません。

 まあ、そんな事言いつつ、いつも適当に何とかなっちゃうんですが、トルファンとカシュガルの間にクチャと言う街にいたのでその記事を書きたいと思います。
 クチャは位置的にもトルファンとカシュガルの中間に位置します。亀慈国と言う国が栄え、やっぱりあの三蔵法師(玄奘)も来ました。

 クチャには素晴しい自然があります。
2007_08_17_クチャ_日差し渓谷
 凄いですね。グランドキャニオンやぺトラ遺跡にも匹敵する大渓谷です。川の流れが何千年か何万年かをかけて削りだした自然の造形です。
 割と最近発見されたのでマイナーみたいですが、この為だけにもクチャに来る価値があると思います。
 落石とか普通にありそうなのはドンマイです。ところどころに避難場所が設けてありましたが、避難が間に合う事ってあるんでしょうかね。


2007_08_17_クチャ_渓谷
 いやぁ、人が小さく見えます。
ぺトラ遺跡より岩盤が切立っていて、90度以上の角度で迫ってきているので、普通に頭の上が岩だったりします。
 なので恐怖度と言う点でこちらの方が数段上です。


2007_08_17_クチャ_天山入り口
 今は公園のようにそれなりに整備されています。中に亀慈国時代の千仏堂なんかもあるようですが、見学不可です。
 監視員なんかも一応いて、迷子にならないようにはしているようです。

2007_08_17_クチャ_断崖絶壁
 下のほうの豆粒みたいのが人間です。観光客もちらほら来てます。殆ど中国人ですけどね。音の反響を楽しみたいのか、運が悪いとわーわーぎゃーぎゃー叫びまくってる一団とかいて雰囲気台無しだったりします。


ちなみに天山神秘大峡谷と言います。
公共交通無いのでタクシーなんですが、かなりの悪路です。道路工事を大規模にしていたのでそのうち快適になるかもしれません。


 道路工事で思い出したのですが、ウルムチ〜トルファン〜コルラ〜クチャ〜アトシュ〜カシュガルあたりを結ぶ、玄奘も歩いたシルクロードの一本、天山南路北道ですが、無茶苦茶整備された高速道路が走ってます。道路自体は日本の道路と同じクオリティで非常に快適です。100kmくらいでバスも走ります。タクシーなら120kmとか出してます。これには驚きました。

 あとはケチらずに豪華バスに乗れば快適なバス旅行が出来ます。中国には寝台バスと言う摩訶不思議なベッド搭載のバスがあります。これが中々良いです。
 ケチると大変です。ケチった場合のバスは窓ガラスが無かったり(板で塞いであるけどよく外れて吹っ飛ぶ)、臭かったり、座席が壊れてたりします。
 190cmは身長が190cmあるので、それなりに足も長いのですが、残念な事に座席の間隔が狭く、座れませんでした。通路に足を出して8時間くらい揺られていた時は腰が悪くなるんじゃないかと心配でした。




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2007_08_17_クチャ_クズルガハ烽火台
 これはクズルガハ烽火台と言う新疆地区最大の烽火台の跡らしいです。中々の絶景です。何も無いだだっ広い場所にぽつんとこういう塔状の建造物遺跡があると190cmは萌えます。


2007_08_17_クチャ_烽火台アップ
 かつては煉瓦で建てたのであろう烽火台ですが、現在は土塊の山と化してます。

2007_08_17_クチャ_烽火台近くの川
 周囲の眺めも中々です。

 ここに至るまでの道路には簡体字の漢字(現在の中国の標準語的漢字)で「車両通行厳禁」とか書いてあった気がしますが、問題なく運ちゃん通過してくれました。




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2007_08_17_クチャ_仏塔
 これはスバシ故城と言う仏教遺跡です。亀慈国最大の仏教施設だった遺跡で、三蔵法師(玄奘)が書いた『大唐西域記』(西遊記の元みたいなもんですかね)に出てくるアーシュチャリア寺だと考えられてるそうです。


2007_08_17_クチャ_殿堂
 これは殿堂。上は仏塔です。

 亀慈国は仏教を中国に普及させた偉い御坊様の出身地です。クマラジーバ(鳩摩羅什)と言う亀慈国の王族で高僧がサンスクリット語の仏典を漢語に翻訳して伝えたそうです。
 昔テレビで見た話では、この人は王族の権力争いに巻き込まれないように、本人の意思とは関係なく出家させられ、何十年もひたすら仏教を学び、漢族が亀慈国に攻めてきた折に捕虜になり、無理矢理同じく捕虜の王女か誰かを抱かされ破戒僧になり、悲嘆に暮れながら仏典の漢語訳をしたとか何とか。
 色即是空空即是色(形あるもの皆壊れる的な無常観ってやつすかね?)と言う有名なフレーズは実はこの人のオリジナルだそうです。まあ、大分意訳したんだそうです。

2007_08_17_クチャ_僧坊
 これは僧坊の跡です。
砂漠で雨が降らないから残ったんでしょうね。でも風に削られ岩山のようです。
中身の煉瓦の跡みたいのも残ってましたが。



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2007_08_17_クチャ_クチャ大寺
 これはクチャ大寺と言う市内の寺です。寺といってもモスクです。このデザイン、イランで沢山みましたね。懐かしい。
 かつては仏教国だったこのクチャも今ではイスラム教徒の土地です。漢族がブリブリ移住してますが、まだまだウイグル族比率が高いです。

 というか、「中国王朝の版図だった時代があり、歴史的に中華世界の一部である」なんて理屈で現代中国政府はこの辺を制圧したようですが、そんなこと言ったらユーラシア大陸の殆どはモンゴル帝国の版図だった時代がありますし、この地域がイスラム化したのは、かつてアラブと漢族(唐)が大戦争して漢族が負けたからなんですけどね。そこんとこどうなんでしょう。

2007_08_17_クチャ_クチャ大寺内のお姉さん
 お寺の中でであったお姉さん。撮影快諾してくれました。色々な人がいますね。

2007_08_17_クチャ_ポージング
 この3兄弟のお姉ちゃんは下の2人に的確に指示を出して(強引に引っ張ったりして)3人でポーズを決めるべく奮闘してくれました。


2007_08_17_クチャ_満足気な三人
 非常に満足気ですね。



 クチャ市内に一軒しかない旅行会社は亀慈飯店からクチャ飯店に今年移動したようです。これを知らなかった筆者は市内を彷徨いました。
5人いるスタッフは全員日本語が喋れます。
『最近日本人来ないんだよねぇ。みんなチベット行っちゃうんだよねぇ。シルクロードもいいよねぇ。』と愚痴られました。

 タクシーでも郊外観光地は行けますが、天山神秘大渓谷は行けるか微妙です。要確認。ここで車を借りた方がいいと思います。タクシーより整備された車が来るのと、郊外の地理に詳しい運転手が来ます。
 日本語ガイドを斡旋してきますが、別にいなくても問題ありません。運転手は中国語しか出来ませんが申し込み時に行きたい場所をちゃんと言っておけば後は自動的に連れて行かれます。
 運転手の昼飯はおごるのが常識のようです。筆者は知らずに自分だけ注文しましたが、後で気づいて勘定は持っておきました。ラーメン一杯70円の世界です。
 中国ではいかなる場所場合でもチップは不要だそうですが、こういう習慣はあるようです。


2007_08_17_クチャ_娘と母
 結構気さくに撮らせてくれますね。最近は中国人観光客もニコンの一眼カメラにシグマのレンズをつけて観光してたりするので、抵抗が薄いのかもしれません。



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今日の玉

2007_08_17_クチャ_魚眼
 岩の合間から太陽が覗きます。
二時間程で天山神秘大渓谷はトレッキング出来ますが、奥まで行くなら一日がかりでしょうね。




今日のテクスチャー
2007_08_17_クチャ_烽火台表面
 烽火台の表面です。元々煉瓦積みだってであろう表面ですが、現在は細かい土の粒子がへばり付いた感じになってます。
 粘土みたいな感じでしょうか。



今日の萌 in the world
2007_08_17_クチャ_萌え
 お姉ちゃん、本当に楽しそうでした。


前回から今日までの撮影枚数1098枚
10万枚まであと13347枚




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by 190cm | Comments(3) | Category [亜細亜]



Comments

生きてることを確認できて幸いです。
JAPANにBACKすることがあったらスピーキングしてくださいね。下北でいい飲み屋見っけたんで!

by MOVE_にーぜき at 2007年08月22日 01:31

お、まじで?じゃあ、期待しときます☆

いやぁ、こんな良い後輩に恵まれておいちゃん幸せだよ。
涙ちょちょぎれまんねん:-p

by 190cm at 2007年08月22日 22:30

久しぶりに覗いたら、旅立たれていたようでびっくりしました。素敵な写真を楽しみにしています。

by isamu at 2007年08月23日 17:05

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